Test Lab を使用すると、さまざまなデバイスや iOS のバージョンでアプリをテストできます。利用可能なデバイスは、次に示す方法で確認できます。
- Firebase コンソール: Firebase コンソールからテストを実行している場合は、[テストを実行する] ワークフローの [ディメンションの選択] 手順の実施中に利用可能なデバイスのリストが表示されます。 
- gcloud CLI: Google Cloud CLI から使用可能なデバイスのリストを表示するには、次のコマンドを使用します。 - gcloud firebase test ios models list 
- Google APIs Explorer: Firebase プロジェクトや gcloud CLI を使用しなくても、Google APIs Explorer を使用して直接デバイスを参照できます。 
デバイスの安定性インジケーター
Test Lab では、安定性低下インジケーターを使用して、Firebase コンソールと Google Cloud CLI で安定性の低下が発生しているデバイスが表示されます。安定性低下インジケーターが付けられたデバイスは、30 日以上にわたり、測定不能の結果の割合が高い状態が続いています。この機能を使用すると、テストデバイスの安定性が低下した場合に通知されるため、ユースケースに最適なデバイスを選択できます。
Firebase コンソールでデバイスの安定性を確認する
特定のデバイスに対して新しいテストを設定するときに、Firebase コンソールでデバイスの安定性を確認できます。
デバイスの安定性を確認する手順は次のとおりです。
- Firebase コンソールで [Test Lab] ページを開きます。 
- [テストを実行] を選択し、テストタイプを選択します。 
- アプリのバイナリをアップロードします。 
- [ディメンションの選択] のステップで、[カスタマイズ] をクリックします。 
- テストを実行するデバイスを 1 台以上選択します。デバイスの安定性によっては、選択したデバイスの横に [安定性低下] というラベルが表示されることがあります。 
- テストを実行します。 
Google Cloud CLI でデバイスの安定性を確認する
新しいテストを設定する際に、特定のデバイスの安定性を gcloud CLI で確認できます。
デバイスの安定性を確認する手順は次のとおりです。
- 最新の Google Cloud SDK をダウンロードして、手順に沿って操作してください。 
- 次のいずれかのコマンドを実行します。 - gcloud firebase test ios models listまたは- gcloud firebase test ios models describe MODEL_ID
テストデバイスの安定性が低下している場合は、影響を受けるバージョンの [タグ] 列に reduced_stability タグが示されます。
デバイスの容量
Test Lab では、モバイル デバイスの容量の集計情報を Firebase コンソールと Firebase CLI で確認できます。デバイスの容量とは、Google のモバイル デバイスラボで利用できるオンライン デバイスの集計数を意味します。この機能を使用すると、デバイスラボに十分な数のデバイスがあることを確認して、テストをより効率的に実施できます。デバイスの容量は、高、中、低で測定されます。
デバイスの容量レベルにかかわらず、次の要因によりテストに長時間かかる場合があります。
- トラフィック。テストの開始タイミングに影響します。報告された停止や障害があるかどうかを確認するには、Firebase ステータス ダッシュボードをご覧ください。
- デバイスまたはインフラストラクチャの障害。いつでも発生する可能性があり、テストの実行時間に影響します。
次の表に、デバイスの容量の種類と、それぞれの推奨される使い方を示します。
| 容量 | 説明 | 推奨される使い方 | 
| 大容量 | Test Lab デバイス カタログに多くのデバイスが含まれています。 | 多数のテストを実行する場合に使用します。 | 
| 中容量 | Test Lab デバイス カタログに、中程度の数のデバイスが含まれています。 | この容量レベルは、ほとんどのテストの実行に適しています。 | 
| 低容量 | Test Lab デバイス カタログに少数のデバイスが含まれています。非推奨のデバイスは低容量のグループに属しますが、低容量のすべてのデバイスが非推奨というわけではありません。 | 特定のデバイスモデルとバージョンでテストを実行する必要がある場合に使用します。これらのテストは、テストのシャーディングには適していません。特に、多数のテストを同時に呼び出した場合は、容量が低いために、テストが完了するまでに時間がかかることがあります。 | 
Firebase コンソールでデバイスの容量を確認する
新しいテストを設定する際に、特定のデバイスの容量を Firebase コンソールで確認できます。
デバイスの容量を確認する手順は次のとおりです。
- Firebase コンソールで Test Lab ページを開きます。 
- [テストを実行] を選択し、テストタイプを選択します。 
- アプリのバイナリをアップロードします。 
- [ディメンションの選択] のステップで、[カスタマイズ] をクリックします。 
- (省略可)容量レベルでデバイスをフィルタする手順は次のとおりです。 - フィルタ アイコンをクリックします。 
- [容量] を選択します。 
- フィルタする容量レベル([中] または [高])をクリックします。 容量の少ないデバイスを除外するには、[中] と [高] の両方でフィルタします。 
- [適用] をクリックします。 
 
- テストを実行するデバイスを 1 台以上選択します。選択したデバイスの横に、デバイスの容量が [中] または [高] というラベルで示されます。 
- テストを実行します。 
Google Cloud CLI でデバイスの容量を確認する
新しいテストを設定する際に、特定のデバイスの容量を gcloud CLI で確認できます。
デバイスの容量を確認する手順は次のとおりです。
- 最新の Google Cloud SDK をダウンロードして、手順に沿って操作してください。バージョンは 417.0.0 以降である必要があります。
- 次のいずれかのコマンドを実行します。
 gcloud firebase test ios list-device-capacities
 または
 gcloud firebase test ios models describe MODEL_ID
出力には、デバイスの容量、モデル ID、モデル名、OS バージョン ID が含まれます。
非推奨のデバイスとバージョン
非推奨が決定したデバイスは、Test Lab デバイス カタログから削除されるまでの最低 1 か月間選択可能です。デバイスが削除されると、Test Lab はデバイスをターゲットとするテスト リクエストを実行できなくなり、リクエストは Skipped とマークされます。
非推奨のデバイス
| モデル | タイプ | デバイス / バージョン | 削除日 | 
|---|---|---|---|
| iPad 5 | 実機 | iPad5/15.4 | 2024-04-07 | 
| iPhone 13 Pro | 実機 | Iphone13pro/15.2 | 2024-04-07 | 
| iPad Mini 4 | 実機 | ipadmini4/15.4 | 2024-04-07 | 
| iPhone 8 | 実機 | iPhone 8/14.7 | 2025-04-03 | 
| iPhone 11 Pro | 実機 | iphone 11 pro/14.7 | 2025-04-03 | 
| iPhone 11 Pro | 実機 | iphone 12 pro/14.8 | 2025-04-03 | 
デバイスをリクエストする
使用したいデバイスが Test Lab で利用できない場合は、カタログにデバイスを追加するようリクエストを送信できます。